チャイニーズチェアはウェグナーが1944年にデザインした初期の代表作で、17世紀-18世紀中国・明時代の椅子圏椅(クワン・イ)からインスピレーションを得てデザインしたもの。のちのYチェアやザ・チェアにつながる重要な作品です。中国の伝統的な椅子をウェグナーの視点でデザインし直した形状は、ウェグナーが木という自然素材に対する理解と可能性を追求し続けてきたことへの表れであると考えます。この椅子は1983年にフリッツハンセンにより製造されたもので、希少なマホガニーを使用しエレガントな風合いが際立つ贅沢な一品です。